岡山市北区の住宅で西田
真愛
(まお)ちゃん(当時5歳)が鍋の中に裸で長時間立たされるなどした事件で、逮捕された母親(34)が、交際相手の男(38)にSNSで「そろそろ食事をさせないと(真愛ちゃんの)血色がやばい」とメッセージを送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。岡山県警は2人が十分な食事を与えず、虐待を繰り返していたとみて、経緯を調べる。
2人は昨年9月10~23日、母親の自宅で、計5回にわたり最長6時間、真愛ちゃんを両手鍋の中に立たせたなどとする強要容疑で今月9日逮捕された。
室内には、幼児を見守るためのカメラが設置されており、捜査関係者によると、真愛ちゃんに十分な食事を与えていないことがわかる映像が記録されていた。母親のスマートフォンには男に真愛ちゃんの様子を報告するメッセージが残されていたという。
真愛ちゃんが救急搬送された昨年9月25日には、母親が「娘が布団にくるまって、ぐったりしている」と119番していたことも判明。真愛ちゃんは搬送先で酸素不足による脳死状態と診断され、約3か月半後に死亡しており、県警は当時の状況について慎重に調べる。
◇
真愛ちゃんは4人きょうだいの末っ子で、2020年12月頃までは母親らと同市中区で暮らしていた。近所の女性(81)によると、きょうだいと鬼ごっこをするなど元気で、人懐っこい性格だったという。女性を「ばーちゃん」と呼び、お菓子をねだることもあった。
転居前に「私も年だから、真愛が大きくなる頃にはいないかもね」と冗談を言うと、真愛ちゃんは「嫌だ」と悲しんだという。女性は「優しい良い子だったのに、まさか真愛の方が先にいなくなってしまうなんて」と言葉を詰まらせた。
ほかのきょうだいは現在、市こども総合相談所(児童相談所)に保護されている。