暴風雪の影響で、北海道北斗市萩野の函館江差自動車道では21日午前7時15分ごろ、少なくとも十数台が絡む多重事故が発生。函館中央署や南渡島消防事務組合によると、同市富川2、大工、吉田信一さん(67)の死亡が確認され、20~60代の男女16人が骨折の疑いなどで病院に搬送された。現場では強い風雪で視界が遮られる「ホワイトアウト」が発生し、100台以上の車が立ち往生する事態となった。
トラック運転手「何も見えず」
市は現場近くの市保健センターと市総合文化センターの2カ所に避難所を設置。このうち市保健センターには延べ170人以上が避難した。
「何も見えず恐怖だった」。トラック運転手の加茂拓也さん(31)は疲れた表情を浮かべた。
加茂さんは午前7時半に同市の会社から仕事で函館空港に向かったが、同自動車道に入ってすぐ、前方で何台もの車が立ち往生し、事故が発生しているのが分かった。その直後、後方の車がトラックに追突。吹雪で視界は遮られ、加茂さんは消防が避難所に誘導するまで約4時間半、車中で過ごした。「10メートル先も見えず、前が真っ白という経験は今までなかった。車中にいる間もゴーという音が絶えず鳴り響いていた」と振り返った。
一方、室蘭市本輪西町1の国道37号では21日午前7時半ごろ、乗用車など約10台が絡む事故があり、60代の女性が軽いけが。同日午前4時55分ごろには、当別町の石狩川にかかる国道の橋で車7台が絡む事故があり、30代と50代の男性2人が軽傷を負った。【真貝恒平、平山公崇、高橋由衣】