元妻らに「3人とも殺す」と発言、裁判官「売り言葉に買い言葉だった」と判断…無罪判決

児童相談所職員を介して元妻らを脅したとして、脅迫罪に問われた愛知県清須市の無職男性被告(40)に対する判決が25日、名古屋地裁であった。西脇真由子裁判官は「脅迫の故意があったとは認められない」として、無罪(求刑・懲役6月)を言い渡した。
判決によると、被告は2020年3月、名古屋市内の児相で、元妻が親権を持つ長女の養育を巡って児相職員と話していたところ、元妻や元妻の両親の名前をあげ、「3人とも殺す」などと言い、職員からの電話で内容を元妻に伝え脅迫した、として起訴された。
西脇裁判官は、被告の発言は脅迫行為に該当するとしたが、「売り言葉に買い言葉の形で発した」と判断。被告が発言を元妻に伝えてほしいとは述べず、職員らは元妻へ発言を伝えることを被告に伏せていた。このため、発言が元妻へ伝えられるかもしれないとの認識が被告にあったというには「合理的な疑いが残る」と結論づけた。