国道「魔のカーブ」ようやく解消、18年前から死亡事故など頻発…総事業費14億円

交通事故が多発していた急カーブを解消するため、国土交通省豊岡河川国道事務所が兵庫県朝来市山東町の国道9号で進めていた道路の切り替え工事が完了した。カーブの曲がり具合が緩やかになり、住民たちも「これで事故が減ってくれれば」と期待を寄せている。(小坂渉)
2015年の交通量調査によると、現場付近では上下線で1日に約7500台が通行。すぐ近くでJR山陰線の高架と交差するため、カーブが見えにくいこともあり、十分に曲がり切れずに対向車線にはみ出すケースが多かったという。
同事務所によると、04年からの4年間で正面衝突や追突などが頻発し、06年には3人が死亡する事故も発生。同事務所はカーブを知らせるために、道路側面の壁に反射板を設置し、路面に矢印を表示するなど策を講じてきたが、「抜本的な改良が必要」として16年に着手した。
総事業費は14億円。山東町矢名瀬町から新堂にかけての約540メートルにわたって道路を設け、カーブの曲がり具合を緩やかにした。
新たに歩道も整備。同事務所の担当者は「事故リスクの大幅な軽減につながり、ドライバーや通学の子どもたちにも安心して通ってもらえると思う」と話している。