一ノ倉岳で遭難の2人 遺体で発見 群馬・みなかみ

群馬県警沼田署は1日、みなかみ町湯桧曽の一ノ倉岳山頂付近で、登山中に遭難したとみられる神奈川県寒川町、会社員、武藤信彦さん(53)と同県茅ケ崎市、同、浜野卓さん(47)の遺体を発見した。
同署によると、2月27日午後7時10分ごろ、2人から携帯電話で、所属する神奈川県内の山岳会副会長の男性(57)に「ホワイトアウトで身動きがとれず、体力的に下山が厳しいため野宿する」と連絡があった。以降、2人と連絡は途絶え、捜索を続けていた同署谷川岳警備隊員らが1日午前8時前、山頂付近の南側斜面で倒れている2人を発見した。
パーティーを組んでいた2人は、2月27日午前2時に出発し、同午後7時ごろに下山する予定を記した登山カードをみなかみ町の県谷川岳登山指導センターに提出していた。【菊池陽南子】