会社の資金を着服したとして、警視庁は9日、「福島電力」(福島県楢葉町、破産)元社長の宮川真一容疑者(46)(大阪市住之江区新北島)を業務上横領容疑で逮捕したと発表した。警視庁は、同社に約3億5000万円の使途不明金があり、多くが海外に出国した元顧問の男(36)(旅券法違反容疑で逮捕状)に渡ったとみて調べている。
発表によると、宮川容疑者は元顧問の男と共謀して2018年4月、同社名義の銀行口座から約217万円を外部の法律事務所名義の口座に移し、横領した疑い。逮捕は8日。調べに「記憶にありません」と容疑を否認している。
元顧問の男は自身が社長を務める太陽光発電設備販売会社「エステート24ホールディングス」(大阪市)が銀行融資を不正に引き出したとして詐欺罪に問われ、15年に大阪高裁で有罪判決を受けた。警視庁は、着服金がこの事件の弁護費用に充てられたとみている。
福島電力は16年設立で、調達した電力を家庭用に小売りしていたが、事務手続きに遅れが生じるなどトラブルが相次いで18年8月に破産開始決定を受けた。