「あなた、死にますね」 防災士、毒舌ツイートで危険行動に警鐘

防災士の高階經啓(つねひろ)さん(58)がツイッターで、防災の観点から危険な行為の例を紹介している。あえて毒舌を盛り込んだツイートの決めぜりふは「あなた、死にますね」。防災関係者の優等生的な呼びかけは市民の心に届きにくいといい、高階さんは「死ぬ危険のある行動を取る人には『あなた、死にますね』ってハッキリ伝えないといけない」と話す。
ツイートは2021年11月、「暗黒防災士」のアカウント名で開始。毒舌なウサギキャラがつぶやくスタイルを取っている。「タンスのよこでねてるの? おばさん、死ぬよ」と呼びかけたツイートでは、大地震時にはタンスが動いたり、倒れたりすると警告した。1995年の阪神大震災では、長時間、家具の下敷きになった人が助け出されても、腎機能が低下するなどして死亡する「クラッシュシンドローム」が多発したことも解説している。
3月からは、子どもや外国人が理解しやすいよう、ひらがなを多用して発信。4日は、「トシだからひなんしない? おじいさん、人殺しになるよ」とツイート。「あなたが ひなん しないばあい、だれかが、かならず、あなたを たすけにくる。その人を きけんなめに あわせることになる。」と訴えた。
埼玉県に関するツイートもある。2020年公表の首都圏内の災害に強い街ランキングで県内の3市が1~3位を占めたと紹介。そのうえで「めったに さいがいがおきないまちは、いったんさいがいがおきると とてもよわい」とし、「だから、「さいがいに つよいまち なんて、いっちゃダメなんだ。」「人がゆだんするようなことはいっちゃダメなんだ」と訴えた。
高階さんは防災知識を盛り込んだ書籍「防災かあさん」の執筆に携わった。毒舌調の発信について「『何もそんな言い方しなくていいだろう』と思われるかもしれない」とする一方、「今まで全然響いていなかった人に身も蓋(ふた)もなくズバズバ言い放つことで、自分の命を守る行動を取ることにつながればうれしい」としている。【鷲頭彰子】