東証マザーズ上場のインターネット広告会社「アジャイルメディア・ネットワーク」(港区)に架空取引で約5600万円の損害を与えたとして、警視庁捜査2課は10日、同社元副社長の石動力(いしどうちから)被告(44)=渋谷区恵比寿西1、業務上横領罪で起訴=を会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕した。同課は、石動容疑者が経営する生花販売会社の運転資金などに充てていたとみて調べる。
再逮捕容疑は2018年11月下旬~19年7月上旬、千代田区のIT会社にソフトウエア開発名目の架空の請求書を発行させるなどしてアジャイル社名義の口座からIT会社などに送金させ、アジャイル社に約5600万円の損害を与えたとしている。容疑の認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、アジャイル社からIT会社などに計約1億3600万円が送金されたが、うち約8000万円はアジャイル社に戻されていた。当時、アジャイル社はIT会社の買収を検討しており、IT会社側は交渉を進展させるために石動容疑者の指示に従ったとみられる。
石動容疑者は、アジャイル社の資金計約5500万円を着服したとして逮捕、起訴されている。【安達恒太郎】