松野官房長官は17日未明の記者会見で、宮城、福島両県で震度6強を観測した地震を受け、東京電力福島第二原子力発電所(福島県)の1、3号機の使用済み燃料プールの冷却ポンプが一時停止したが、午前1時43分までに復旧したと説明した。いずれの原発についても「差し迫った状況ではない」と語った。
停電に関しては、東京電力管内はおおむね解消予定だが、東北電力管内では依然として15万軒が停電していると述べた。東京都文京区、千葉県浦安市、埼玉県草加市、福島県の福島、郡山両市で断水が発生し、携帯電話の一部で通信障害が起きているとした。
政府は宮城、福島両県に内閣府調査チームをそれぞれ派遣した。松野氏は「人命を第一とし、政府一体となって災害応急対策に全力で取り組んでいる」と強調した。