不織布マスクを誤飲してしまうウミガメ、排泄物の8割以上は人工物

岩手県沿岸で昨年8月に捕獲されたアオウミガメの排せつ物から不織布マスクが見つかったと、東京農工大と東京大の研究グループが学術誌に報告した。マスクはポリプロピレン製で、排せつ物の8割以上はプラスチックなどの人工物だった。ウミガメによるプラスチック類の誤飲はこれまでにも確認されていたが、不織布マスクが見つかったのは初めてという。
グループでは、国内で市販されている不織布マスクに含まれる化学物質も調べた。調査した5社のうち4社の製品から、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)と指摘されている紫外線吸収剤を検出した。光による劣化を防ぐ添加剤として使用されている。
東京農工大の福岡拓也研究員(海洋生態学)は「マスクの誤飲で化学物質にさらされる恐れもある。対策の基本はポイ捨てをしないことだ」と指摘している。