幹部らによる相場操縦、SMBC日興を起訴へ…法人と執行役員ら4人

SMBC日興証券(東京)の幹部らによる相場操縦事件で、東京地検特捜部は、専務執行役員で株の売買を取り扱う「エクイティ本部」の元本部長ヒル・トレボー・アロン容疑者(51)ら4人と、法人としての同社を金融商品取引法違反(相場操縦)で起訴する方針を固めた。証券取引等監視委員会は23日にも4人と同社を同法違反容疑で特捜部に告発するとみられる。大手証券会社が訴追されるのは異例。
特捜部は今月4日、ヒル容疑者ら4人が2019年12月~20年11月、大株主らから保有株式を買い取り、投資家に転売する「ブロックオファー取引」を巡り、特定の5銘柄について、自社の資金で大量の買い注文を出し、不正に株価を維持した疑いで逮捕した。
関係者によると、4人は買い注文を入れる手順や株価の目標値などの情報をメールや電話で共有し、特定の銘柄を大量に買い支えしていたとみられる。情報は複数の部署間で共有されており、特捜部は、不正取引が業務に関連して組織的に行われ、管理体制も不十分だったと判断。同法の両罰規定を適用する方針を固めた。
逮捕容疑となった5銘柄に加え、別の5銘柄についても同様の行為が行われていた疑いがあり、特捜部が詰めの捜査を進めている。