「ヤクザをなめとったらアカンぞ。顔をツブされたら飯食えへんのや」
建設業の男性(56)をスナックに閉じ込めて金を脅し取ろうとしたとして、神戸山口組侠友会傘下組織の幹部、神移佳貴(41)と組員の白武真治(36)両容疑者が21日までに監禁と傷害、恐喝未遂の疑いで兵庫県警尼崎南署に逮捕された。
2人は今月4日の夕方、白武容疑者が経営する同県尼崎市内の雑居ビル1階にあるカラオケスナックに被害男性を呼び出した。男性が店内に入ると、勝手口の鍵をガチャリと閉めて、「このままやったら帰られへんぞ」とスゴみ、その場から逃げられないようにした。神移容疑者は男性に対し、「おまえ、ワシをナメとんのか。100万円か200万円か、有り金を全部持ってこんかい」と怒鳴り、そばにあったビール瓶を手に持ち、いきなり男性の頭をガツンとブン殴り、白武容疑者は刃物を突き付け、男性を脅した。
「神移容疑者は自分が建設関係の仕事の紹介をしたのに、話が勝手に進められていると勘違いしとったようなんや。その場で被害男性に『どこどこの誰々に電話せえ』いうて電話をさせ、ようやく男性に非がないいうことが分かった。神移容疑者の単なる思い込みだったことから、男性が『もう帰ってええか』と聞くと、『そうか、ちゃうんかったんか。もうええわ。帰れ』いうて男性を解放した」(捜査事情通)
男性は頭を切るなどして、全治1週間のケガを負い、翌日、警察に被害届を出した。
6代目とはすでに8倍の勢力差
「神戸山口組と6代目山口組の対立抗争は今年で8年目を迎えるが、神戸の井上邦雄組長が山口組を割って組を結成した当初、約2800人の組員がおった。それが中核組織の山健組や資金力のある池田組などが相次いで離脱し、今や500人程度。6分の1や。その中で侠友会は中核を担う組織。一方、6代目側も約6000人おった組員が2020年末には約3800人まで減ったが、山健組が6代目側に復帰したため今は4000人程度といわれている。その勢力差はますます開くばかりですわ」(業界関係者)
単なる勘違いでビール瓶でシバかれるとはたまったものではないが、ただでさえ、組織の弱体化でシノギが減り続ける中、組織の幹部がヘタをうって逮捕されているようでは、とても6代目には太刀打ちできない。