先生の不祥事が後を絶たない。
福岡県教育委員会は、23日、勤務先の嘉穂東高校(飯塚市)で女子生徒や同僚の女性職員の下着をスマホで盗撮したとして、長尾康大朗教諭(27)を懲戒免職処分にした。
2019年7月~21年12月、長尾教諭は進路指導や運動部の部活動中、女子生徒の胸元やパンティーを盗撮。職員室でも女性職員のブラチラをこっそり撮影していた。
「動画モードにしたスマホを手に持ったまま体の前で腕を組み、女子生徒の横で立ち話をしながら座席の女子生徒を上からのぞき込むようにして盗撮していたようです。スカートの中はプリント類などと一緒にスマホを女子生徒の足元に置き、撮影していた。3年ほど前から校内で盗撮を始め、2年前の8月ぐらいから、頻繁に行うようになったといいます」(学校関係者)
長尾教諭は地元福岡の出身で、大卒後、新任教師として嘉穂東高に赴任。今年5年目で数学を担当していた。この3年間に盗撮した動画は数十本におよぶというが、よくもまあ、こんな手口で今までバレなかったものだ。
「女子生徒の体を触るようなこともなく、女性職員も盗撮にはまったく気付かなかったそうです。なるべく近くから盗撮したくなったのか、生徒に近寄り過ぎたり、視線がキョロキョロと定まらなくなるなど、挙動がおかしくなり、皆が『なんか変だよね』と言い出した。昨年12月、保護者が校長に相談して本人を問いただしたところ、盗撮を認めたのです」(前出の学校関係者)
本人は聞き取り調査に対し、「盗撮に興味があった。性的欲求を満たすためだった。なかなか自由な時間が取れず、ストレスがあった」と話しているという。現在、警察が詳しく捜査している。
■定年間際にわいせつ行為がバレたロリコンも
一方、千葉県教育委員会は22日、教え子の女児にわいせつ行為を繰り返していた県中央部の小学校の男性教諭(59)を懲戒免職処分とした。
18年9月から翌年3月にかけ、教諭は年甲斐もなく、担任していた小学校6年の女児に好意を抱いた。教諭は「面談」といって女児を教室とは別の部屋に呼び出し、2人きりになり、少なくとも3回、体をなで回していた。女児は40歳以上も年上の教諭から受けた性的被害を誰にも打ち明けられないまま、小学校を卒業。昨年10月、中学3年になり、ようやく中学校の教諭に相談したことで事件が明らかになった。
「他に被害に遭った女児はおらず、教諭はこの女児だけを特別に呼び出して、わいせつ行為におよんでいました。それまで女児は1人で思い詰めなかなか言い出せなかったようです」(学校関係者)
男性教諭は同校が7校目のベテラン。「自分の判断の甘さがあった」と話しているそうだが、その「甘さ」が原因で来年3月の定年退職を目前に地位も名誉も退職金も失った。