19年前の強盗殺人 中国逃亡の男を中国当局が確保

東京都江戸川区で平成15年、自営業の鈴木弘子さん=当時(70)=が殺害され、現金などが奪われた事件で、実行犯として強盗殺人容疑で国際手配されていた中国籍の男が中国当局に拘束されていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、男の公判の状況などについて確認を進めている。
捜査関係者によると、中国当局に確保されたのは、事件直後に中国に逃亡していた斉宇輝(サイ・ウキ)容疑者(44)。警視庁は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。日本政府から代理処罰の要請を受けた中国当局から昨年11月、斉容疑者を確保したという連絡が警視庁に入ったという。斉容疑者は今後、中国の法律に基づいて処罰されるとみられる。
事件は15年12月、江戸川区平井のマンション一室で発生。鈴木さんは外出時に身に着けていたコート姿のまま両手足を電気コードで縛られ、寝室のベッドで窒息死させられているのが見つかった。部屋からは現金とクレジットカードが盗まれていた。警視庁はもう1人の実行犯として中国籍の男を強盗殺人容疑などで逮捕。無期懲役刑が確定している。