グリーン券詐取の元参院議員「昔忘れられず」 名古屋地検起訴

現職の国会議員になりすまして東海道新幹線のグリーン券をだまし取るなどしたとして、名古屋地検は27日、元参院議員の山下八洲夫容疑者(79)=岐阜県中津川市=を詐欺と有印私文書偽造・同行使の罪で起訴した。
起訴状によると、山下被告は4月27日、東京駅の駅員に、有効期限が切れた国会議員用鉄道乗車証(通称・JR無料パス)を示した上、偽造した「国会議員指定席・寝台申込書」1通を提出。東京―名古屋間の新幹線特急券・グリーン券2枚をだまし取り、乗車料金6380円の支払いを免れたとされる。
山下被告は旧社会党などの衆院議員を4期務めた後、1998年の参院選で旧民主党から出馬し当選。2期務め、2010年の参院選で落選した。事件を受け、立憲民主党岐阜県連は山下被告を常任顧問の解任と党員身分の除籍の処分とした。
山下被告は逮捕後の取り調べに対し「昔の経験が忘れられなかった。楽なグリーン車に無料で乗りたかった」などと供述している。今回の事件を受け、国会では議員が駅などでパスを利用する際、顔写真付き身分証明書を提示するなどの再発防止策が議論されている。【熊谷佐和子】