石川県能登地方を再び大きな揺れが襲った。19日に震度6弱の揺れに見舞われた同県
珠洲
(すず)市では、住民らが倒れた家具の片付けなどに追われる中、20日午前、震度5強の地震が起きた。相次ぐ揺れに住民らは不安を募らせている。
珠洲市飯田町の女性(64)の自宅では、20日の揺れで外壁が崩れ、ガラス戸が倒れて割れる被害が出た。外壁は19日の地震で一部が剥がれ、20日の揺れで全て崩れてしまったという。女性は「部屋の中を片付け終わったところに、揺れが来てまた物が落ちた。倒れた外壁やガラス戸で人がけがをしなくてよかったが、昨晩は不安で一睡もできず、これではいつ安心できるのか」と表情を曇らせた。
同市宝立町鵜島の釣具店の経営者(78)は「大きい揺れが続くのは本当に怖い。また地震が起きるのではないかとびくびくしている」と声を震わせた。近くのホームセンター「リビングショップとね」の店員(49)は「店は海から近いので津波も心配だ」と話した。
石川県は20日午前8時から災害対策本部会議を開き19日の地震の被害状況を確認した。20日午前6時時点で、珠洲市の10歳未満~80歳代の男女5人、能登町の70歳代女性1人が軽傷を負ったことが報告された。
珠洲市の県立飯田高校では窓ガラスが割れたり、外壁に亀裂が入ったりしたため、20日を休校にした。同市内の正院小学校では水漏れが起き、緑丘中学校でも消火栓が破損する被害が出た。同市内の給食センターでの漏水の影響で、給食を提供している正院小、蛸島小の2校は、20日は午前中だけの授業とした。
輪島市の能登空港では、ターミナルビルにひび割れが確認されたほか、関連施設2棟が破損した。航空機の運航に影響はないという。県では20日の揺れによる被害についても確認を進めている。