横浜市内で5、6月の熱中症の救急搬送が、過去5年間で最多の173人に上っていることが市消防局への取材で明らかになった。ここ数日は県内でも最高気温が30度を超える日が続き、向こう1週間も暑さへの警戒が必要だ。市消防局は「できるだけ涼しい場所にいることを心がけてほしい」と注意を呼びかけている。【池田直】
市消防局は毎年5月1日から熱中症の搬送数を集計している。
6月末までに搬送したのは2018年107人▽19年95人▽20年120人▽21年61人――だったが、22年は6月27日までに既に173人に上っているという。
例年は7月から熱中症の救急搬送が本格化するが、22年は6月24日から横浜市内で連日、真夏日となった。最高気温32・8度を記録した25日には25人、34・7度だった27日には38人が熱中症で搬送された。市消防局の担当者は「急に暑くなったことで体が慣れていなかったのではないか」と分析する。
搬送された人を分析すると、学校など屋外での活動が多い10代や、80代をはじめとする高齢者が多かった。高齢者の場合は重症化するリスクも高く、搬送された65歳以上のうち、約半数が入院を必要とする中等症だった。
東京電力管内では電力需給の逼迫(ひっぱく)で節電を呼びかけられているが、市消防局の担当者は「命には代えられない。電気は消してもエアコンはつける、またはぬれたタオルを首に巻いて扇風機にあたるなど、工夫して対応してほしい」と話している。