「節電よりも命と健康が大事」 熱中症対策と両立するには

厳しい暑さが続く中「無理のない節電」が呼び掛けられている。熱中症対策と両立させるためには、どうしたらよいのか。
帰宅後は10分ほど窓を開けて
節約アドバイザーの丸山晴美さんは「節電のために冷房を使わないという人もいるが、熱中症対策のためにも上手に使うべきだ」と話す。例えば夕方に帰宅した場合は、すぐに冷房をつけるのではなく①10分ほど、窓を開けて部屋の熱気を逃がす②その間に冷蔵庫で冷やしておいたおしぼりで体を拭く――といった具合だ。
冷凍庫には隙間(すきま)なく食材を詰めることを勧めている。「凍った食材同士が保冷剤の役割を果たし、節電効果があります」。家の中でも水筒を持ち歩くと、喉が渇いたときに冷蔵庫を開け閉めする回数が減り、節電につながるという。
日本大学付属板橋病院(東京都板橋区)の高山忠輝救急室長は「冷房機器の使用をためらわないでほしい」と力を込める。先週末から熱中症の疑いで搬送される患者が急増しているからだ。頭痛などで軽症の場合もあるが、重症化して意識が混濁しているケースもみられるという。
「政府が節電を訴えていることを理由に冷房の使用をためらう人がいるかもしれないが、節電よりも命と健康が大事だ」と高山救急室長は言い切る。室内に冷房がなければ、空調の利いた公共施設や風通しの良い日陰で過ごす方が良い場合もあるという。
人混みから離れてマスク外して
新型コロナウイルス対策のマスク着用についても注意を呼び掛ける。マスクを着けていると喉の渇きを感じにくくなるからだ。「人が周囲にいてマスクを外せない場合は、人混みから離れてからマスクを外して水を飲むなど、気をつけてほしい」と話している。【南茂芽育、秋丸生帆】