《派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして、強制性交罪に問われた俳優の新井浩文=本名・朴慶培(パク・キョンベ)=被告(40)の東京地裁での第2回公判は、検察側被告人質問が始まった》
検察官「以前にも甲店(被害者の女性が勤務していた店)を利用したことはありますか」
新井被告「あります」
検察官「どういう店だと思っていますか」
新井被告「健全な、グレーゾーンではあるけれど、マッサージ店だと思っています」
検察官「利用同意書は書きましたか」
新井被告「書きました」
検察官「どういう内容だと思っていましたか」
新井被告「性的サービスがないとかだと思っていました」
検察官「禁止行為だと思っていたということですか」
新井被告「はい」
検察官「甲店の人からも(性的行為の)サービスを受けたことはありますか」
新井被告「ないと思います。あの、この(事件のあった昨年)7月1日以降、以前を問わずとすれば、あります」
検察官「以前? 以後?」
新井被告「以後です」
検察官「甲店のセラピストですか」
新井被告「はい」
検察官「その人にもお金を払ったのですか」
新井被告「払っていないです」
検察官「風俗も利用していましたか」
新井被告「していました」
検察官「どういうものですか」
新井被告「デリバリーヘルスです」
検察官「そういう店でも基本的に性行為をしてはいけないのでは?」
新井被告「だと思います」
検察官「禁止行為を結構やってしまうんですか」
新井被告「結果、そうなっています」
検察官「禁止なのになぜやるんですか」
《ここで数秒の間があった》
新井被告「分かりません」
検察官「自分のことなのに分からないんですか」
新井被告「女性から誘われたときに断ったことはたぶんないと思いますし、自分で誘ったとき…もう1回質問をお願いできませんか」
検察官「禁止なのになぜやるんですか」
新井被告「すみません、わかりません」
検察官「オイルマッサージのセラピストと性行為をしたことがあるということですが、相手は同意していたんですか」
新井被告「と思っています」
検察官「なぜですか」
《ここで再び間があいた》
新井被告「態度、行為、両方です」
検察官「Aさん(被害者の女性)の印象は?」
新井被告「華奢(きゃしゃ)だなと」
検察官「ほかには?」
新井被告「かわいらしい方だと思いました」
検察官「(店の)ホームページを見て、顔を見て決めたんですか」
新井被告「顔は明確に写っていないです。得意なマッサージを見て決めました」
《新井被告は事件当夜、被害者の女性からマッサージを受けるとき、ベッドボードの明かりを消したという》
検察官「なぜそこまで真っ暗にしたんですか」
新井被告「眠たかったからです」
検察官「暗くてセラピストが不安になるとは思わなかったんですか」
新井被告「思いません」
検察官「あえて真っ暗にして相手を逃げられなくしたのではないですか」
新井被告「全然、ないです」
《被害者の女性に無理やり、性行為をしたのではないかと匂わせるような質問に、新井被告は声を荒らげた》
検察官「『だめです。そういう店じゃない』とAさんに言われたとき、物静かな口調だったということですね?」
新井被告「はい」
検察官「完全な否定だと思いましたか」
新井被告「いえ、思いませんでした」
検察官「その辺を捜査段階でどう話したか覚えていますか」
新井被告「覚えていません」
《検察官は調書の中で、新井被告がAさんの言葉について「ボリュームは小さめだったが、言葉は完全否定だった」などと供述したことを挙げた》
新井被告「言葉は完全否定だったと思っています」
《新井被告は「言葉は」と強調するように話した》
《時折強い口調で、考え込むような沈黙を挟みつつ、新井被告は検察官の質問に答えていった》