岸田首相「行動制限は現時点で考えていない」…「重症者数や死亡者数は低い水準

岸田首相は14日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者の急増に関し、病床にはまだ余裕があるとして「まん延防止等重点措置」などの行動制限は現段階では見送る考えを表明した。ワクチン4回目接種の対象を60歳未満の医療・介護従事者らに拡大する方針も示した。国内の感染者は14日、読売新聞の集計で累計1000万人を超えた。
首相は感染者の増加について最大限の警戒が必要だとした上で、「重症者数や死亡者数は低い水準にある。病床使用率も上昇傾向にあるものの、総じて低い水準にある」と述べた。感染対策と社会・経済活動の両立の重要性を強調し、「新たな行動制限は現時点では考えていない」と語った。
今後は世代ごとに「メリハリの利いた対策」が必要だとし、高齢者にはワクチン4回目接種、若者には3回目接種を呼びかけた。特に接種率が低い若年層に向け、「接種は皆さん自身を守るだけでなく、家族、友人、高齢者など大切な人を守ることにつながる」と訴えた。
4回目接種は現在、60歳以上と基礎疾患がある18~59歳が対象だ。政府は来週以降、60歳未満の医療従事者と高齢者施設の職員など計約600万人について4回目接種を始めたい考えだ。
夏の行楽シーズンに向け、全国の主要な駅や空港などで100か所以上に臨時で無料のウイルス検査拠点を設けることも表明した。
政府はこうした対策を基本的対処方針に反映させるため、15日に対策本部を開いて同方針を改定する。
一方、斉藤国土交通相は14日、旅行割引キャンペーン(県民割)の全国版となる「全国旅行支援」は感染状況が改善されるまで延期すると発表した。当初は7月前半の開始を目指していた。現行の県民割は8月末まで延長する。