東京都、新型コロナ警戒レベルを「最も深刻」に引き上げ…4月21日以来

新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、東京都は独自に4段階で評価している新型コロナの感染状況の警戒レベルを1段階引き上げ、最も深刻なレベルとした。医療提供体制のレベルも1段階上げ、4段階中2番目に深刻なレベルとした。14日午後、新型コロナのモニタリング(監視)会議を開き、決定した。
感染状況のレベルが最も深刻になるのは4月21日以来だ。都内の1週間の平均新規感染者は、6月中旬まで1000人台で推移してきたが、6月26日に2000人を突破。7月3日に3000人、7日には5000人を上回り、13日には1万人超となった。オミクロン株の新系統「BA・5」への置き換わりが急速に進んでいるためとみられる。
感染者の急増に伴い、病床使用率も上昇している。都は今月上旬まで約5000床を確保してきたが、12日に使用率が40%を超えたため、約7000床に増やすよう都内医療機関に要請した。13日現在の使用率は31・7%となっている。