岩手県の達増知事は15日、参院選岩手選挙区で自身が応援した立憲民主党現職の木戸口英司氏(58)が敗れたことについて「全国的に自民党1強のような選挙結果となった。終盤の安倍晋三・元首相の銃撃事件の影響で与党志向がさらに強まった」と総括した。
県内で実現した野党共闘については、木戸口氏が約24万票を獲得したことを評価し、「岩手ではしっかりやっていくべきだし、全国に広がればいい」と前向きな考えを示した。
また、山際経済再生相が3日に青森県での街頭演説で「野党の人からくる話は政府は何一つ聞かない」と発言したことについて、「地方の政治的自由を奪おうとしている」と批判。「こうしたやり方を国民がどう評価するかを見ていく必要がある」と語った。
一方、来年行われる知事選への自身の対応については、「まずは新型コロナ対策や物価問題への対応に全力を尽くしたい」と言及を避けた。