日本付近に停滞する前線の影響で、15日夜から16日にかけ、東北や九州を中心に大雨となった。宮城県大崎市と松島町には、避難情報で最も危険度の高い警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令された。気象庁は、17日以降も断続的に雨が続くとして、警戒を呼びかけている。
消防などによると、16日午前10時現在、仙台市太白区で男性1人が冠水した路上で足をとられ、軽いけが。同県松島町でも、床上浸水した自宅で高齢女性が転倒し、脚を骨折する重傷を負った。
気象庁によると、大崎市では16日午前9時半までの12時間降水量が203・5ミリとなり、観測史上最大を記録。市内を流れる
名蓋
(なぶた)川で堤防の決壊が確認され、市は62世帯に緊急安全確保を発令した。松島町でも国道などが冠水し、全域に緊急安全確保が出された。
九州では、鹿児島県肝付町で16日未明に観測史上最大となる1時間降水量84・5ミリを記録した。
気象庁によると、17日午前6時までに予想される24時間降水量は、多い所で近畿・東海150ミリ、東北・北海道120ミリ、九州南部・関東甲信100ミリなどとなっている。