「後からオレも行くわ」
レーシングドライバーが酩酊状態の女性をタクシーに乗せる際、元巨人選手はこう耳打ちをしたという。
酒に酔った20代女性に乱暴したとして、プロ野球巨人の元選手でバー店長の渡辺貴洋(29)とレーシングドライバーでアルバイトの沢龍之介(20)両容疑者が12日、準強制性交の疑いで警視庁三田署に逮捕された。
沢容疑者は渡辺容疑者が店長を務める東京都港区西麻布のバーの常連客だった。5月11日、店で顔見知りの女性にたまたま会い、男女数人が酒を飲んだ。翌12日未明、沢容疑者は酒に酔って意識がもうろうとした女性を店から連れ出し、タクシーに乗せて自身が宿泊していた港区のホテルに連れ込んだ。その後、仕事を終えた渡辺容疑者が合流。2人でベロベロに酔った女性を弄んだ。調べに対し、渡辺容疑者は「(女性が)抵抗できないと分かっていてやってしまった」と供述しているという。
渡辺容疑者は山形県内の鶴岡東高出身。独立リーグ「新潟アルビレックス」を経て、2011年、育成ドラフト6位で投手として巨人に入団した。
「マウンド度胸があり、体脂肪率は5%とマッチョぶりが自慢でしたが、身長172センチと小柄。ストレートも130キロ台後半しか出ず、モノにならなかった。1年目はファームでわずか2試合の登板。2年目は13試合に登板し、防御率2.79の成績を残したが、支配下登録されることなく、戦力外通告を受けた。同期入団には野球賭博がバレて、クビになったドラ1の松本竜也がいます」(担当記者)
14年に新潟に復帰し、15年から外野手に転向。投打の「二刀流」に挑戦したが、どちらも中途半端で、18年に現役を引退。引退後は加圧トレーニングのパーソナルトレーナーやラッパー、水たばこを扱うバーで店長を務めていた。店のHPには〈シーシャを作る高い技術を持つイケメンスタッフが集結〉とあった。
沢容疑者は千葉県出身で親は整骨院を経営。小学5年生からカートを始め、全国大会で優勝するなど、出身地の大多喜町のSNSでも度々取り上げられるなど、地元では知られた存在だった。沢容疑者は鈴鹿サーキットレーシングスクールを経て、21年には「ポルシェジャパンジュニアドライバー」として、シリーズ最多勝を記録。2年目を迎えた今年、更なる活躍が期待されたが事件発生後の5月23日、シーズン途中でポルシェジャパンから契約を解除された。夢はF1レーサーだった。
転落の挙げ句、そろってブタ箱行きとなった。