東京の医療警戒度、最高レベルに引き上げ 2週間で入院2・4倍

新型コロナウイルスで過去最多となる3万1878人の感染が新たに報告された東京都で21日、感染状況を分析するモニタリング会議が開かれた。専門家は感染者の急激な増加により、「救急医療体制への影響が生じている」として、医療提供体制の警戒度を4段階のうち最も高いレベルに引き上げた。
感染者の急増に伴い、入院患者数も大幅に増加。2週間前は1288人だったが、20日時点では約2・4倍の3142人となった。都は、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)に対応するため、感染者の多くを占める軽症患者ら向けの療養施設の拡充を図るとともに、協力金の支給により週末に受診できる医療機関を増やす方針も示した。小池百合子知事は「今一番大切なことは都民の命を守ることに他ならない。今後さらに医療提供体制を強化していく」と述べた。
直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は13日時点では約1万110人だったが、20日時点では約1・64倍の約1万6549人。流行「第6波」のピークだった今年2月8日時点の約1万8012人に近付く水準となった。
年代別では、7月12~18日は最多の20代が21%、次いで30代が16・7%に上り、30代以下で全体の6割超を占めた。重症化リスクが高いとされる65歳以上の高齢者は7・7%だが、新規感染者数は前週から約2・2倍の8720人に増えた。
都内主要繁華街の夜間の人出は直近3週間で18・5%減少し、専門家は「新規感染者数の急増に伴い、多くの人々が自主的にハイリスクな行動を控えている」と分析。一方で、7月12~18日の新規感染者について判明した感染経路では、会食によるものが前週の751人から1121人に増加した。