岸田文雄首相は22日、長野県軽井沢町で開かれていた経団連の夏季フォーラムで講演し、脱炭素化を加速するため担当相の新設を表明した。経団連は、休止中の原子力発電所の着実な再稼働や新型炉を含めた新増設、脱炭素社会実現への取り組み推進、防衛力の抜本的強化を求める提言をまとめ、十倉雅和会長が首相に手渡した。
岸田氏は講演で「新たにグリーントランスフォーメーション(GX)実行推進担当大臣を任命する」との考えを明らかにした。経済界に対しては「官民連携に向け、一歩も二歩も踏み出していただきたい」と呼び掛けた。経団連によると、現職首相が夏季フォーラムに出席するのは2014年の故安倍晋三氏以来、8年ぶり。
[時事通信社]