山上容疑者、消費者金融で借金 生活困窮か

安倍晋三元首相(67)が奈良市での参院選の演説中に銃撃されて死亡した事件で、殺人容疑で送検された無職、山上徹也容疑者(41)が消費者金融から借金をしていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。カードローンを利用したことも確認されており、負債の総額は少なくとも数十万円に上るとみられる。奈良県警は山上容疑者が事件当時、経済的に困窮していたとみて、実態を調べている。
山上容疑者は派遣社員として勤務していた会社を6月上旬に退職し、事件の約1カ月前から無職だった。収入は途絶えていたとみられ、県警が金融機関の口座などを調べたところ、消費者金融からの借入があったことが判明した。ほかにカードローンも利用しており、クレジットカードの支払いも残っていたという。
捜査関係者によると、銃の材料や工具はインターネット通販やホームセンターなどで購入したとみられるがいずれも安価で、県警は山上容疑者の供述などから、借金の大半は生活費に充てていたとみている。
山上容疑者を派遣していた大阪府内の派遣会社によると、5月15日付で退職した京都府の工場での月給は20万円程度だった。県警によるとその後、大阪府の会社でも派遣社員として勤務したが、1カ月足らずで退職。自宅マンションの家賃は約3万5千円で、昨年11月から今年2月までは、自宅とは別に奈良県内のシャッター付きガレージを月額約1万5千円で借りていた。山上容疑者はガレージについて「火薬を乾かすために借りた」と供述している。