ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナ避難民と地域住民らが音楽を通じて親交を深める東京都主催の交流会が24日、都営住宅の集会所で開かれた。交流会ではウクライナの楽曲も披露され、避難民らは時折、涙を流しながら故郷に思いをはせていた。
交流会には都内に避難しているウクライナ避難民10世帯20人と、都営住宅の住民ら14人が参加。都がゴミの出し方や防災情報などを説明した後、音楽を通じてコミュニケーション能力の向上などを図る活動を行う「東京文化会館ワークショップ・リーダー」による演奏が行われた。
ウクライナの楽曲の演奏では、ウクライナ避難民や地域住民も一緒に手拍子をしたり楽器を鳴らしたりして加わり、音楽活動を楽しんでいた。
息子と一緒に参加したウクライナ避難民のルブキナ・オクサナさん(50)は「ウクライナの歌を聞いて少し涙が出てしまった」と話した。息子のグレゴリーさん(8)も「とても楽しかったです。ありがとうございます」と、日本語で喜びを表していた。