千葉県船橋市は21日、変異した新型コロナウイルスに関する独自検査結果の公表を始めた。12日以降に検査した陽性者15人のうち、86・7%にあたる13人が英国などで流行し、感染力が強いとされる変異ウイルス「N501Y」に感染していた。
市は12日に独自検査を開始。新型コロナ感染者の中から、ウイルス量が多い人や急激に症状が悪化した人など、変異型の疑いが強い人を検査している。変異型が9割近くを占めたことについて、市は「対象を絞っているので、確率は高くなる。まだ検査総数も少なく、統計的に感染率を評価できる段階ではない」としている。
変異ウイルス感染者数について、県は市町村単位では公表していない。船橋市は「注意喚起のためには市の感染状況を明らかにすることが有効」(松戸徹市長)として、県との調整を経て、公表することにした。