衰弱した両親放置疑いで41歳逮捕 母死亡、父は意識不明 大阪

衰弱した高齢の両親を自宅に放置したとして、大阪府警此花署は9日、無職の比嘉広一容疑者(41)=大阪市此花区西九条1=を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。母親の喜美江さん(79)は8日夜に死亡が確認された。父親(81)も意識不明で救急搬送されており、府警が生活実態を詳しく調べる。
逮捕容疑は7~8日、自宅で両親が衰弱しているのを知りながら放置したとされる。「救急車を呼びませんでした。呼ばなかった理由は分からない」と供述しているという。
府警此花署によると、比嘉容疑者は長男で、両親との3人暮らし。8日夜に外出先から帰宅したところ、意識がない父親を見つけ119番した。駆け付けた救急隊が、倒れている喜美江さんと父親を発見した。室内はエアコンが稼働しており、ごみが散乱していたという。【砂押健太】