岸田首相「長崎を最後の被爆地に」…地元が被爆地の首相として平和祈念式典に初参列

広島出身で、地元が被爆地の首相として初めて長崎の平和祈念式典に参列した岸田首相は、あいさつで「厳しい安全保障環境の中にあっても、核不使用の歴史を継続し、長崎を最後の被爆地とし続けなければならない」と強調した。
長崎市は「長崎を最後の被爆地に」という言葉を核兵器廃絶を訴えるメッセージの中心に据えており、首相がその言葉を取り入れた格好だ。
近年の式典の首相あいさつは、広島、長崎で大きな変化はなかった。今回は、被爆地の事情を取り入れた文面とすることで、核軍縮をライフワークとする岸田首相の思いを前面に表した内容となった。
岸田首相は9日午後、現職の首相として初めて長崎原爆資料館を訪問する予定。訪問は長崎の被爆者団体が長年、要望しており、被爆者に寄り添った姿勢を発信する機会となる。