将棋の第60期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第7局は25、26日、東京都千代田区で行われ、挑戦者の木村一基九段(46)が豊島将之王位(29)に110手で勝って通算4勝3敗で初めて王位を獲得した。木村は7回目のタイトル挑戦(うち王位4回)で初のタイトル獲得。46歳3カ月での初タイトル獲得は、1973年に棋聖を獲得した有吉道夫九段(84)の37歳6カ月を大幅に更新する最年長記録となった。
木村は千葉県出身。佐瀬勇次名誉九段門下で、23歳で四段になり、2017年に九段に昇段した。今期から名人戦A級順位戦に復帰した。木村は終局後、シリーズ全体を振り返って「うまく指すことができました」と話し、最年長記録更新については「うれしいです、はい」と答えた。
豊島は昨年、初タイトルとなる棋聖を獲得。次いで王位を奪取した後、今年5月の名人戦で佐藤天彦(あまひこ)九段(31)を破って3冠となった。しかし、渡辺明王将(35)に棋聖を奪取され、王位の防衛にも失敗して名人の1冠となった。豊島は「最後の2局は長考して悪い手を指してしまった。実力不足で仕方がない」と語った。【山村英樹】
タイトル初獲得年長者
①木村一基九段★46歳3カ月 2019年王位戦
②有吉道夫九段 37歳6カ月 1973年棋聖戦
③桐山清澄九段★37歳5カ月 85年棋王戦
④森 二九段 36歳3カ月 82年棋聖戦
⑤深浦康市九段★35歳7カ月 07年王位戦
(注)★は現役