ガラス工場で塩酸最大1200トン漏出、3人が喉の痛みなど訴え搬送…タンクの底に穴

26日午後9時頃、茨城県神栖市東和田のガラス大手「AGC」鹿島工場で、「塩酸を貯蔵するタンクからガスが漏れた」と119番があった。その後、塩酸を別のタンクに移していた27日午前6時56分頃に液体が漏れ始め、同社によると、最大1200トンに上った。同社や鹿島地方事務組合消防本部によると、工場内で作業中だった40歳代男女3人が喉の痛みなどを訴えて病院に搬送されたが、いずれも軽症。工場敷地外での被害は確認されていないという。
同社によると、漏出したのは、円柱形の鉄製タンク(直径約17.4メートル、高さ約10.6メートル)。タンク内の塩酸は液状で密閉貯蔵され、化学品の原料として使用されている。タンクの底には穴が開いていたといい、今後詳しい原因を調査するとしている。