COCOA停止へ 河野デジタル相「開始時からいろいろ掛け違い」

河野太郎デジタル相は13日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止する方針を明らかにした。機能の停止時期は未定。
新型コロナの感染者の氏名などを確認する全数把握の簡略化に伴う措置。河野氏は「ルールが変わるとココアを活用する前提が変わるので、ココアは機能停止になる」と述べた。
ココアは新型コロナの感染拡大に伴い、2020年6月から運用が始まった。スマートフォンの近距離無線通信(ブルートゥース)の機能を利用し、お互いのプライバシーを確保しながら、新型コロナ陽性者と接触した可能性について通知を受ける仕組みだ。厚生労働省によると、ココアのダウンロード数は9月9日時点で4055万件に上る。
しかし、運用開始直後から陽性者と接触しても通知が正確に受けられないなどの不具合が相次いだ。河野氏は「ココアはスタート時からいろいろなボタンの掛け違いがあったと認識している」と述べ、失敗点も含めて総括し、感染症のパンデミック(世界的な大流行)が起きた際の教訓にする方針を示した。
6日に発生したデジタル庁が所管する行政オンラインサイト「e-Gov」が一時閲覧できなくなった障害については、大量のアクセスを集中させてシステム障害を起こす「DDoS(ディードス)攻撃」の可能性が高いと明らかにした。
「e-Gov」の障害を巡っては、ロシアを支援するとされるハッカー集団「キルネット」を名乗るアカウントが通信アプリ「テレグラム」に犯行を示唆する投稿を行っているが、河野氏は「相手の攻撃の詳細や対応については手の内を明かすことになり、相手に有利になるので基本的にしない」と言明を避けた。
一方、7日に発生したシステム障害についてはデジタル庁のシステム内部の技術的な問題であり、外部からの攻撃ではなかったことを明らかにした。【山口敦雄】