オミクロン株対応ワクチンの職域接種「10月下旬から」 厚労相

加藤勝信厚生労働相は20日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンについて、企業などでの「職域接種」を10月下旬から実施する方針を明らかにした。
新ワクチンはオミクロン株の「BA・1」由来の成分を含む。職域接種に加えて防衛省が運営する大規模接種会場での接種も進めることを踏まえ、加藤氏は「1日100万回を超えるペースの接種体制を整備し、接種を加速していきたい」と述べた。
また、ファイザー社が承認申請中のBA・4/BA・5対応ワクチンが実用化されるまでの間、接種を受けるのを先送りする「打ち控え」が生じないかとの懸念について「(BA・1対応かBA・4/BA・5対応かに関わらず)オミクロン株成分を含むことで、従来株ワクチンを上回る重症化予防効果がある。接種できるものをしっかり打つことが大事」と強調した。【中川友希】