けがをして自宅の駐車場にうずくまる鳥 八つの色を持つ「幻の鳥」だった

環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているヤイロチョウが18日、沖縄県恩納村の民家で見つかった。右の腹部や両脚をけがしており、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で治療を受けている。沖縄野鳥の会によると、県内ではめったに見られない鳥という。
ヤイロチョウは、体や羽に八つの色を持つ渡り鳥。警戒心が強く、目撃情報が少ないことから「幻の鳥」とも呼ばれる。東南アジアで冬を過ごし、繁殖のため初夏に西日本に渡るとされる。
同村恩納に住む仲村幸満さん(68)が自宅の駐車場でうずくまっているヤイロチョウを発見。知人を通じて連絡を受けた沖縄野鳥の会の山城正邦会長がどうぶつたちの病院沖縄に届けた。
山城会長は「台風の影響で沖縄に迷い込んだのではないか。保護されてよかった」と話した。(社会部・當銘悠)