盛岡市の高松公園で24日夜、花火大会「盛岡どんぱ」が初開催され、約6000発の花火が夜空を彩った。かつて同公園で打ち上げられていた名物花火を、地元の有志が四半世紀ぶりに復活させ、市民からは「昔のにぎわいが戻ったようだ」と懐かしむ声が上がった。
実行委員会によると、同公園ではかつて、8月の盆踊り大会に合わせて花火が打ち上げられていた。しかし、公園内にあった盛岡競馬場が1996年に移転したのをきっかけに、盆踊りと花火は打ち切られたという。
約4年前から花火の復活を構想していた同市の建設業八木禅さん(46)は、昨年、岩手大や岩手県立大の学生らとともに「盛岡どんぱ」の開催を計画。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で中止を余儀なくされた。
今年は、秋田県大仙市の「大曲の花火」を手がける4社に協力を依頼。有料で販売した5000席が完売する盛況ぶりで、午後7時過ぎに最初の花火が大輪を咲かせると、待ちわびた観客から歓声が上がった。
近くに住む主婦(56)は「久々に地元で花火が見られて涙が出た」と感無量の様子。実行委員長の八木さんは「時間はかかったが、たくさんの人の思いが詰まった花火になった」と手応えを感じていた。