天皇陛下は1日、栃木県で開催された国民体育大会の開会式に皇后さまとともに臨席し、お言葉を述べられた。全文は次の通り。
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第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の総合開会式に、全国各地から参加された選手、役員、そして開催地である栃木県の皆さんと共に出席できることをうれしく思います。
国民体育大会は、終戦の翌年、戦後の厳しい状況にもかかわらず、スポーツの復興を願う人々の熱意により、第1回大会が開催され、以来、我が国におけるスポーツの普及と発展に大きな役割を果たしてきました。長年にわたり、大会を支えてこられた関係者のたゆみない努力に深く敬意を表します。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大後は、国民体育大会も2年の間開催できませんでした。この度、本大会が、3年ぶりにここ栃木の地で開催されます。これまで、様々な困難の中で大会再開のために準備を重ねてこられた皆さんの努力を多といたします。
今年も、夏の大雨や台風により、日本各地で大きな被害が生じました。被災され、様々な苦労をされている多くの方々のことを案じております。
この度の大会を通じて、選手の皆さんには、日頃の練習の成果を十分に発揮されるとともに、改めてスポーツのすばらしさを実感しつつ、お互いの友情を育み、地元栃木県の皆さんとの一期一会を大切にして、すばらしい思い出を作ってください。
栃木県民を始め、多くの人々に支えられて開催されるこの大会が、皆さんの心に残る、実り多い大会となることを期待し、総合開会式に寄せる言葉といたします。