天皇陛下、11月にMRI検査実施へ 前立腺の疾患有無調べる

宮内庁は3日、天皇陛下が前立腺に疾患がないか調べるため、病院でMRI(磁気共鳴画像化装置)検査を受けられると発表した。検査時期は11月上旬の予定で、日帰りで行われる。宮内庁によると、PSA(前立腺特異抗原)検査の数値に「やや懸念される傾向」があったことが判明したという。陛下に自覚症状はない。
宮内庁によると、これまで陛下は半年に1回程度、PSA検査を受けていた。同検査は前立腺がんなどの可能性がある人を見つけるためのもので、前立腺の細胞が壊れると増えるたんぱく質の数値を採血によってはかる。陛下は最近になって、その数値が正常より少し高くなってきていたという。
MRI検査の結果を踏まえ、改めて詳しい検査などが必要か判断する。
陛下は1日には皇后雅子さまと宇都宮市であった国体の総合開会式に出席するなど、普段通りの生活を続けている。今月22、23日の沖縄県訪問も変更はないという。【高島博之】