水際対策緩和 羽田空港に旅行者の姿 土産物店「売り上げ回復期待」

新型コロナウイルス対策で実施してきた水際対策が11日、大幅に緩和された。入国者数の上限を撤廃し、個人旅行と査証(ビザ)無し渡航が解禁される。政府の旅行需要喚起策「全国旅行支援」とイベントの入場料を割り引く「イベント割」も併せて始まった。東京の空の玄関口となる羽田空港内では外国人旅行者らの姿が見られ、土産物店なども売り上げの回復に期待を寄せている。
到着ロビーには個人旅行者も目立った。3年ぶりに日本を訪れたという韓国人夫婦は、ビザが免除になる11日を狙って来日。約3週間滞在予定で、都内や京都などを主に観光するという。ラーメンやすしといった日本食が好きで、2人は「日本の文化を久しぶりに楽しみたい」と声を弾ませた。
江戸の街並みを再現した羽田空港第3ターミナルの「江戸小路」で、日本の習慣や伝統をデザインしたTシャツや雑貨などを販売している「面白てぃしゃつ屋」では、外国人向けサイズのTシャツを増やした。コロナ禍前は外国人の買い物客が6割ほどだったが、現在は4割に落ち込んでいるという。店舗責任者の岩崎圭子さんは「個人旅行者も解禁されるので、売り上げ回復も期待できそう。ほっとしています」と話した。
出国ロビーには、海外に向かう旅行者らの姿も多く見られた。横浜市の会社員、伊本義春さん(52)は、出張でタイ・バンコクに向かう途中。以前は年2回程度のペースで東南アジアを中心に海外出張をしていたと言うが、コロナ禍に入ってからはリモートでの対応が多かったという。「現地で会って仕事をした方が効率が良い。移動もスムーズになった」と歓迎した。商談で2年半ぶりに韓国に向かう途中という千葉県の女性会社員(35)も「日本の対策が厳しかったため、海外に出にくい雰囲気があった。やっと気軽に海外に出ることができる」と喜んだ。【遠藤龍】