「大麻代返すため」ひったくり 容疑で少年13人逮捕

密売用の大麻を仲間内で吸い、売上金を補填(ほてん)するためひったくりを繰り返したとして、大阪府警少年課は14日、強盗致傷や窃盗などの疑いで、大阪府内の高校生やアルバイトら16~17歳の少年13人を逮捕したと明らかにした。「大麻代を返すためだった」と全員容疑を認めている。
同課によると、13人は地元の不良グループ。今年1月、うち1人が密売用として譲り受けた大麻を仲間内で使用し、代金を穴埋めするため同月下旬から犯行を重ねたと説明している。グループの一部はすでにひったくりの経験があり、同課は昨年8月~今年3月に発生した15件(被害総額約111万円相当)への関与を裏付けた。
グループに大麻を提供した塗装工の男(19)の自宅からは微量の乾燥大麻が見つかり、府警は男を大麻取締法違反(所持)容疑で近く書類送検する。
13人の逮捕容疑は昨年8月~今年3月、大阪府内でミニバイクや電動アシスト自転車に2人乗りしてひったくりを繰り返したとしている。被害者の男性1人が転倒し、軽いけがをした。