神戸連続児童殺傷事件の全ての事件記録を神戸家裁が廃棄していた問題で、被害者の遺族が家裁に再調査を求める要望書を提出しました。 25年前、神戸市須磨区で当時14歳の「少年A」が土師淳くん(当時11)ら5人の小学生を殺傷しました。 最高裁の内規では史料的価値が高い場合や社会の耳目を集めた 事件記録の永久保存が義務付けられていますが、神戸家裁は事件記録を2011年2月に廃棄した可能性が高いと明らかにしています。 亡くなった土師淳くんの父親・守(66)さんは記録を廃棄した経緯や永久保存とされなかった理由を明らかにしてほしいと神戸家庭裁判所に要望書を提出しました。 守さんは要望書提出後神戸市内で会見を開き次のように話しました。 (亡くなった土師淳くんの父親・守さん) 「(知った時は)驚愕の思いです。それ以上言いようがない、ありえない話です。それが一番最初の思いでした。遺族にとっては、憤り以上の何ものでもない。この事件は特殊な事件なので、非常に重要な事件記録だと思います。今後きちんとした対応をするためにも、きちんと検証・調査をしてほしい」 神戸家裁は今後の対応は最高裁に委ねたいとしています。