航空自衛隊春日基地は10日、同僚隊員の金を盗むなどした同基地作戦情報隊の男性空士長(20歳代)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
発表によると、男性空士長は昨年9月、職場の更衣室で、隊員2人のロッカー内の財布から現金計2万円を盗んだ。昨年5月から今年1月にかけ、隊員3人に暗号資産(仮想通貨)の共同購入を持ちかけ、集めた金や取引で得た金約55万円を着服したほか、偽造した文書を使って隊員2人から計8万7000円を詐取した。隊員の報告で発覚し、「出費がかさみ、金欲しさに行為に及んだ」などと説明している。
空自が内部捜査を進め、窃盗と詐欺容疑で福岡地検に書類送検し、いずれも不起訴となった。