トー横の“ハウル”が拘置所で死亡…初公判前に体調急変 淫行疑いで逮捕「リーダー」の死を悲しむ若者も

東京・新宿の歌舞伎町にある“トー横”と呼ばれる広場。そこにある椅子に、11月15日午後、一輪の花が置かれていた。
「ここに“ハウル”がいて、仲間がみんないるみたいな。『天国でも幸せに』って意思を込めて誰かが置いてくれたのかな」
こう話した10代の男性が“ハウル”と呼ぶのは、16歳の少女に淫らな行為をした疑いで6月に逮捕・起訴された小川雅朝被告(33)だ。
勾留されていた東京拘置所で14日に死亡したことが、15日明らかになった。
金色の長い髪に、首元まで入ったタトゥー姿の小川被告。
「帰ったらメシ作ってやるからな!」
小川被告は、2022年6月、警察車両に乗り込む間際にこう叫んだ。
新宿東宝ビルの横の広場、通称“トー横”で、「ハウル・カラシニコフ」と名乗っていた小川被告は、行き場のない10代の少年少女にボランティアで炊き出しなどを行う団体の代表を務めていた。
小川被告は“トー横”で知り合ったとみられる16歳の少女に対し、淫らな行為をした罪で、22日に初公判を控えていた。関係者によると、14日午前、東京拘置所内で体調が急変し、その後死亡したという。
“トー横”には15日も、小川被告から食事を与えられたという若者がいた。
「人が死んで、いい気持ちになる人なんていない。仲が良かった方なので、僕は人一倍悲しいです」
警視庁は16日、司法解剖し、死因などを調べることにしている。
(「イット!」11月15日放送より)