神戸市長田区で15日夜、ほうきや郵便物などが燃える不審火が5件相次いだ。けが人はなかったが、約2時間40分の間に半径約500メートルの範囲で発生していることなどから、兵庫県警長田署は連続放火事件の疑いがあるとみて調べている。
長田署などによると、15日午後8時15分ごろ、長田区本庄町のリサイクル業の作業所で、通行人から「建物の軒先に置いてある物品から火が出て燃え移りそうだ」と119番があった。鉄骨3階建て延べ約250平方メートルのうち1階の約85平方メートルが焼けるなどした。
同9時10分ごろには、同区長楽町の路上で、廃棄のため置いていたエアコン室外機などが焼け、約1時間後には、同区腕塚町の民家で外壁排水パイプから火が出ているのを近くの住民が確認。ほかにも同11時までに、屋外にあったほうきやアパートの郵便受け内の郵便物が焼けたことが確認された。