小学生の兄弟2人が犠牲の放火殺人現場、焼け落ちた住宅は1年たってもそのままに

兵庫県稲美町で昨年11月に住宅が全焼し、小学生の兄弟2人が亡くなった放火殺人事件は、発生から19日で1年を迎えたが、屋根や壁の大半が焼け落ちた住宅は、今も無残な姿のままで残されている。事件で逮捕、起訴された無職松尾

留与
(とめよ)被告(52)が土地の所有者で、撤去手続きなどを進められないためだとみられる。地域住民らは「家を見ると、あの日を思い出す」と胸を痛めている。
事件では、この家に住んでいた小学6年の松尾

侑城
(ゆうき)君(当時12歳)と弟で同1年の

眞輝
(まさき)君(同7歳)が亡くなった。伯父で同居していた松尾被告が、家に火をつけて2人を殺害したとして逮捕され、殺人と現住建造物等放火の罪で起訴された。
「あんなむごいことは許されへん」。現場近くに住む80歳代女性は、登校時に仲良く歩く兄弟の姿を今でも覚えている。女性は「事件で地域が暗くなってしまった」と話す。
住宅は柱が焼け焦げ、建物全体が崩れる恐れもあるため、自治会の会長を務める丸山治正さん(72)は稲美町に撤去を要望したが、「個人の資産で、勝手に撤去できない」と難色を示されたという。丸山さんは「地域の子どもたちも近くを通ることがある。危険なので、なんとかしてほしい」と訴える。