自民・コロナ対策本部、会合延期…山際本部長への批判を警戒か

自民党が1日に予定していた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を取りやめたことが波紋を呼んでいる。山際大志郎・前経済再生相=写真=が事実上、更迭された後、本部長に就任して批判を浴びており、党内では「山際氏隠しではないか」との指摘が出ている。
会合は1日の開催がいったん予定に入ったが、11月28日に取りやめが通知された。党側は「国会日程が立て込んだため、延期した」と説明している。
会合開催を巡っては、山際氏の本部長起用を決めた萩生田政調会長が容認していたが、批判の再燃を警戒した茂木幹事長が延期を求めたとの見方がある。ただ、政府はコロナの感染症法上の位置づけ見直しに向けた議論を本格化する見通しで、自民中堅議員は「党として会合をいつまでも開かないわけにはいかない」と懸念を漏らした。