長崎・瓊浦高 野球部とバドミントン部で体罰 監督が暴力や暴言

私立瓊浦(けいほ)高(長崎市)の野球部と男子バドミントン部で、監督らによる部員への体罰があったことが同校への取材で判明した。
同校によると、野球部では4~7月、常勤講師の30代の男性監督=2021年1月に就任=が、食事の仕方に腹を立て1年生部員のを平手打ちした他、練習中に複数の部員に「お前は3年間レギュラーはないと思え」「地元に帰れ」と怒鳴るなどした。事務職員の20代の男性コーチも複数の部員の乳首や脇腹をつねったという。
同部には約30人の1、2年生が在籍し、大半が親元を離れて生活している。監督は自身が借り上げた住宅に1年生を下宿させており、平手打ちされた部員もそのうちの1人。練習後、食事やシャワーなどを練習場で済ませることもあり、下宿先へ引き揚げるのが深夜0時ごろになることもあったという。
今春入部した1年生が相次いで退部し「下宿になじめない」「練習についていけない」など不満の声が上がったため、7~8月にアンケートや面談を実施して体罰などが発覚。同校は13日、県高野連に不祥事を口頭で報告した。今後、文書で正式に報告する。
同校は9月、緊急の保護者会を開き、不適切な指導を認めて謝罪し「体罰、暴言を絶対にしない」などの指導方針を保護者に示した。一方、監督は現在も副部長として部にとどまっており、学校側は「少なくとも1年半は人権などに関する研修を受けさせる」としているが、その後は監督への復帰を検討するという。
同校では、男子バドミントン部でも体罰があった。同校によると教諭の40代の男性監督が2月、2年生(当時)の生徒2人に対し尻の辺りを蹴ったり髪を引っ張ったりした。監督は「生徒を鼓舞するつもりでやってしまった」と話し、指導を自粛しているという。同部は今年の全国高校総体の団体戦で優勝している。
複数の部活動で体罰の発覚が相次いだことを受け、佐藤一司教頭は取材に「学校全体として体罰に対する認識の甘さが根底にあったと思う。年度内に綿密にアンケートや聞き取り調査をしてうみを出し切りたい」と語った。【中山敦貴】