政府は従来の健康保険証での受診料を、来年4月から特例的に値上げする方針を固めた。窓口負担3割の場合、初診と再診時に6円上乗せする。マイナンバーカードを保険証の代わりに使う「マイナ保険証」の利用者は据え置く。政府は2024年秋に現行の保険証を廃止する方針で、マイナ保険証の利用者を増やす狙いがある。
加藤厚生労働相が21日に鈴木財務相と協議し、正式決定する。現行でもマイナ保険証を利用した場合は初診料が6円、従来の保険証で受診した場合は初診料が12円の負担となっており、従来の保険証利用者にとってさらなる負担増となる。