岸田首相は支持率“危険水域”で「内閣改造」に踏み切るか? 高市早苗大臣の“クビ”が焦点に

岸田内閣の支持率下落が止まらない。毎日新聞の世論調査(17、18日)では過去最低の25%を記録。不支持率は69%で過去最高となった。危険水域の20%台に突入してしまった。局面打開のために、内閣改造に踏み切るのではないか、という見方が再び強まっている。
「ANNの世論調査(17、18日)では『解散・総選挙』や『内閣改造』を求める声が7割を超えた。衆院小選挙区の数を『10増10減』し、区割りを見直す改正公選法が28日に施行されることに伴い、自民党は選挙区調整が必要なため、解散はすぐには打てません。でも、内閣改造は総理の意思次第です。『やりたいことは人事』と公言してはばからない総理だけに世論調査に“触発”され、改造に踏み切る可能性が囁かれています」(官邸事情通)
改造時期については「12.26」という年内説や、来月下旬に召集される予定の「通常国会の直前」説が流れている。ただ、「すでに閣僚を3人交代させているため、やったとしても小幅な改造になる」(前出の事情通)との見方がもっぱらだ。
改造のテーマは問題人物の“首切り”と「目玉」となる人物の“抜擢”だ。
「総理は『政治とカネ』に揺れる秋葉復興相と差別発言が批判されている杉田水脈総務政務官を交代させたいようです。ある意味、内閣改造をやるのはこの2人を切るためのようなもの。サプライズがあるとしたら、茂木幹事長の交代です。一方、目玉候補として浮上しているのが小渕優子元経産相。小渕さんは、今なお茂木派に影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長のお気に入り。総理は小渕さんを抜擢するのでは、とみられています」(永田町関係者)
もうひとつの焦点が、高市経済安保相の処遇だ。
「岸田さんが防衛増税を打ち出した直後、高市さんは『総理の真意が理解できない』などと、噛みついてきました。これに、総理周辺は『高市を切るべきだ』とブチ切れ。ただ、高市さんの交代は簡単ではない。防衛増税については、高市さん同様、現職閣僚の西村経産相も『増税は慎重に』と、岸田さんを牽制。なので、党内から『高市を切るなら、西村も切るべき』という声が上がってもおかしくないのです。『安倍シンパ』で意見が近い2人を閣外に出せば、『岸田降ろし』の火種をつくることになりかねない。だから、そう簡単に高市さんを切ることはできないようです」(前出の関係者)
“高市切り”に打って出るのか。